Photoshopで遊ぶ: iPodの広告風影絵を作ってみた

 写真から人物の切り抜きができるようになったので、前から作りたかった「iPodの広告風影絵」の作成。手順はいたって簡単だ。

1.Photoshop CS3 のクイック選択ツールを使って人物の輪郭を選択する
2.それを元にパスを作る
3.パスを元にベクターレイヤーを作り、黒く塗りつぶす
4.一つ下に新しいレイヤーを作り、iPodの広告のカラーの色のどれかで塗りつぶす

 以下が今日作った作品。誰の写真を元にしているかは言わなくとも分かるだろう。

Kage1_2 Kage2

Kage3_2 Kage4

Kage5


Photoshop CS3の「クイック選択ツール」が便利な件について

 少し前からPhotoshopを使っているのだが、どうしても上手にできなかったのが写真から人物や物を切り取ること。私の知る「Photoshop使い」たちは、皆口を揃えたように「パスを使いこなせ」というが、その方法はあまりにも手間がかかりすぎて私には向いていない。今日Photshop CS3がやっと届いたので、うわさの「クイック選択ツール」を試してみると、ものの5分ぐらいで以下の切り抜きに成功した。

Kame_0Kame_1

 やり方は以下の通り。

1.まずは「クイック選択ツール」で大まかな選択をする。微妙な部分は少しはみ出しても気にしない。
2.選択を反転させる
3.はみ出した部分とそうでない部分のコントラストの差が一番大きいものをRGBチャネルから選び、今度は外側から内側に向かって再び「クイック選択ツール」を使ってはみ出した部分だけを選択するようにクリックして行く
4.だいたいの修正が終わったら、選択を再び反転させる
5.「エッジの修正」を選び、エッジをスムージングする

 これだけで上の例ぐらいの切り抜きが簡単にできる。パスを使う方法と比べたらば桁違いに簡単だ。


本質的でないものを徹底的に排除すると美しくなる(「アップルのデザインの秘密」より)

 アップルの作る製品のデザインがなぜあれほどにすばらしいかを熱く語った文章を発見。一番気に入った部分を引用してみる。

"The businessman wants to create something for everyone, which leads to products that are middle of the road," says Brunner. "It becomes about consensus, and that's why you rarely see the spark of genius."

"Critical to Apple's success in design is the way Jobs brought focus and discipline to the product teams," ­Norman says. "[Jobs] had a single, cohesive image of the final product and would not allow any deviation, no matter how promising a new proposed feature appeared to be, no matter how much the team complained. Other companies are more democratic, listening to everyone's opinions, and the result is bloat and a lack of cohesion.

"The difference between BJ and AJ, Before and After Jobs, is not the process," he continues. "It is the person. Never before did Apple have such focus and dedication. Apple used to wobble, moving this way and that. No more."

One direct result of that sharpened focus is Apple's unique ability to create simple products. Though the idea of a simple high-tech device seems counterintuitive (why not offer more functionality if you can?), it's worked for Apple.

"The hardest part of design, especially consumer electronics," says Norman, "is keeping features out." Simplicity, he says, is in itself a product differentiator, and pursuing it can lead to innovation.

Rolston agrees. "The most fundamental thing about Apple that's interesting to me," he says, "is that they're just as smart about what they don't do. Great products can be made more beautiful by omitting things."

Technology Review: The Secret of Apple Designより引用】

 その中でも注目すべき点は、太字にした部分。ジョブズは「どんな製品を作りたいか」というビジョンをものすごくはっきりと持っており、そこから少しでも外れるような機能は、どんなにすばらしいアイデアであろうと、チームメンバーがどんなに文句を言おうと、絶対に追加させたりしないのだ。

 iPodのシンプルなデザイン。ボタンの数が極端に少ないアップルリモコン。この「本質的でないものを徹底的に排除する」というジョブズの姿勢が、アップル製品をあれほど美しく使いやすいものに仕上げているのだ。

【追記】デザインに関して私が最も影響を受けた書物二冊を参考のために紹介しておく。どちらもオススメである。


私がブログを書くときに意識していること

1.とにかく分かりやすく書くこと
2.難しい言葉の使用をできるだけ避けること
3.何を伝えたいのかはっきりと意識して書くこと
4.伝えたいことをできるだけ一つに絞ること
5.視点・立ち位置がぶれないようにすること
6.一つのエントリーをあまり長くしないこと
7.できるだけ明るく・ポジティブに表現すること
8.ユーモアを交えること
9.無理せずに自然にまかせて書くこと
10.既存の枠組みにとらわれずに書くこと

 糸井重里の「ボキャブラリーというのは『どれだけむずかしい言葉を知っているか』ではなく、『どれだけやさしい(人に伝わりやすい)言葉を知っているか』という意味なんです」という言葉は本当に正しいと思う。

 どんな文章にも言えることだが、分かりやすくなければ読んでもらえないし伝わらない。せっかくブログを書くのだから、読んでもらいたいし伝えたい。それがブログの「おもてなし」。

【同時に読んでいただきたい過去のエントリー】
「なぜブログを書くの?」、「もちろん、あなたのためです」
ブログで「ゆるコミュニケーション」
世界に一つだけのブログ
ブログのあるのは良い知らせ
ブログを書くこと=未来を自ら創造すること
「ブログは始めてみたいが、何を書いてよいのか分からない」と悩んでいる人のための三冊


Apple TV とネット家電の「おもてなし」

 Apple TVが我が家に来てからというもの、誰かが家に来るたびに自慢している私だが、もっとも評判が良いのは意外なことにスライドショーである。「スライドショーなんてパソコンじゃあ当たり前」と思う人も多いかも知れないが、42インチのプラズマテレビで見るバックグランド・ミュージック付きのスライド・ショーは、それだけでも$299を払っても良いぐらいの価値がある。

 今までWebTVだとかテレビにブラウザーを載せたりだとか色々な「ネット家電」が試みられて来たが、どれもピントが外れていた。何がいけないかというと、「まずテクノロジーありき」の姿勢がある。「ネットに繋がったテレビを作れと言われたけど、どうしようか。そうだ、ネットといえばブラウザーだな。まずはブラウザーを載せて、iModeみたいなポータルを作って…」、これではうまく行くはずがない。

 考えるべきは、ユーザーのライフスタイルである。ユーザーがテレビに何を期待しているのか?ユーザーがテレビを見るときはどんな姿勢なのか、同時に何をしているのか?大画面のテレビで見るのに相応しいのはどんなコンテンツか?どんな「おもてなし」が家電には必用なのか?

 Appleが他社より圧倒的に優れているのは、この「おもてなし」の部分である。iPodが成功したのはAppleの「技術力」が競合メーカーよりも優れていたからではなく、iTunesも含めた「おもてなし」でiPodが競合製品を圧倒していたからである。その意味でもこのApple TVからは目が離せない。

【追記】 ちなみに、今までスライドショーは家族の写真や自分が撮影した風景写真を楽しんでいたのだが、試しにネットからデスクトップ用の壁紙で見栄えの良いものを集めて作ってみると、これがまた「動くアート」のようでなかなか良い。Apple TVを既にお持ちの方はぜひとも試してみると良いと思う。参考までに、私が壁紙を集めてきたサイトを二つ紹介する。どちらにもかなりのクオリティの壁紙が揃っているので、単にパソコン用の壁紙を探している人にもお薦めする。

 ・A set of REALLY spectacular desktop wallpapers
 ・Superb high resolution wallpapers

Thumbnails


life is beautiful の楽しみ方、その1

 ここのところ初めて訪れる方が増えているので、今日はそんな方のための「おもてなし」。まずは、このブログの代表的なエントリーの紹介から。

ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている

 日本のIT業界のゼネコン型の開発プロセスに関する私の疑問を述べた人気エントリー。これには続編があり、以下の二つのエントリーを合わせた三部作構成となっている。ぜひとも合わせてお楽しみいただきたい。
  ・SEはメニューのないレストランのウェイターか?
  ・知的労働者には「組織を移る力」がある

日本語とオブジェクト指向

 ほとんど読者がいなかったこのブログを大きく変えたのがこのエントリー。理科系うんちくの中で唯一妻に褒められたエントリーでもある。2004年9月に書いたエントリーだが、今でも私の一番大好きなエントリーでもある。

Ajaxの本質、「非同期メッセージ型ウェブ・アプリケーション」のススメ

 技術うんちくの中では、もっとも多く引用されており、今でも読者が多く訪れるエントリー。

図解、イノベーションのジレンマ

 このブログの開設以来、最も良く売れた本がこのエントリーで紹介している「イノベーションのジレンマ」。私にマイクロソフトを辞めることを決断させた本でもある。

Edward Tuffleに学ぶプレゼンのスキル
スティーブ・ジョブズに学ぶプレゼンのスキル
「色に情報を運ばせる」テクニック

 ユーザー・インターフェイスにこだわりを持つ私としては、プレゼンのテクニックの話は、大好きなテーマの一つ。この三つのエントリーは、その中でも代表作。

Windows95と地上の星

 このブログには珍しい私のマイクロソフト時代の思い出話。

Google OSを妄想すると未来が見えてくる!?
Amazon AffiliateがGoogle AdSenseに勝てる理由
Googleの強さは「Structured Chaos」にあり
Googleに就職面接に行く前に知っておくべきこと
GoogleがYouTube買収の詳細を発表。受付嬢が1億5千万円って…

 やはりこの業界にいるかぎりGoogleには注目せざるをえないし、おのずとGoogleに関係するエントリーも増えてくる。もちろん、元の古巣のマイクロソフトに関するエントリーもたくさんある。

Windows Vistaのリリースは、「最後の恐竜」の誕生か
アルファギークはLonghornの夢を見るか?
速報!ビル・ゲイツ、事実上の引退宣言
ソウル(魂)のあるもの作り
ビル・ゲイツの家のトイレは流そうとすると「本当に流しますか?」と警告してくる
StarOffice/OpenOfficeがMicrosoft Officeに勝てない理由

 まだまだ紹介したいエントリーはたくさんあるが、ずいぶん長くなってしまったので、今日はここまで。


ユーザー・インターフェイスの設計に大切なのはデザイン・ポリシー

 何かの「ユーザー・インターフェイス」を決める時に大切なことは、自分なりのはっきりとした「デザイン・ポリシー」を持って、誰が何と言おうと最後までそれをしっかりと押し通すこと。そういう「柱」をしっかりと持たないで作ったものは、往々にして「妥協の産物」になってしまう。

 私が常に心がけていること(つまり、私のデザイン・ポリシー)は、「ユーザー・シナリオを80:20ルールで切り分け、常に80の方(つまり多くの人が使うだろう機能)を最優先にした設計にし、20の方(あった方が良いかもしれない機能、一部の人が必要とするかもしれない機能)は思い切って犠牲にする」こと。

 典型的な良い例が、Youtubeを見るためのサービス、Rimooreseg

RimoOreseg

 機能的には、カテゴリー分けはしてくれているし、サムネールから自分で見たいものを選べるし、oresegの方が上である。しかし、「ただだらしなく面白そうなビデオを見たい」のであれば、何もしなくてもどんどんビデオを流してくれるRimoの方が圧倒的に簡単である。

 この二つを比べた場合、私のデザイン・ポリシーにはマッチしているのはRimoの方だ。Rimoを最所に見たときに、その思い切った機能の絞り込み方に心の中で拍手してしまった。「機能を削る」ことには勇気を伴うのだが、その勇気に対しての拍手である。

 ユーザー・インターフェイスのデザインは、絵画や建物のデザインと同じで、「どちらの方が絶対に優れている」などと客観的なものさしで計れるものではない。だからこそ、「使い勝手と機能のどちらをを優先するのか」などのトレードオフに出会った時に、明確な答えを与えてくれるはっきりとしたポリシーを持って取り組むことが大切なのだ。


企業の決算情報とおもてなし

 昨日のエントリーへのフィードバックがたくさんいただけたので、今日はその応用編としてもう少し具体的な例を示す。まずは、下の表を見ていただきたい。

Three_digits

 公開企業が株主(もしくは将来株主になろう人たち)のために発表する決算情報は、多少の違いはあれ、おおかたこんなフォーマットで提供される。

 問題は、右下の「単位:百万円」である。「日本語の作文技術」の著者である本多勝一氏が「植民地的」と批判する三桁法を使っているためにこんなことになってしまうのだが、この決算情報を一目見て「この会社の前期の売り上げは1244億円だったのか」と把握できる人は、証券会社の人と熱心な投資家・投機家ぐらいだ。私のような普通の人は、相当注意して読まない限り簡単に桁を読み違えてしまう。

 そこで、日本語に適した四桁法と、ちょっとした工夫を使ってこの表を書き直してみる。

Four_digits

 これだけの小さな工夫で、こんなに読みやすくなる。User Exprience Matters! (=おもてなしは大切だ!)


このブログの楽しみ方

 FPNの企画「アルファブロガーを探せ2006」で、アルファブロガートップ40に再び選んでいただけたおかげで、新規の訪問者が増えている。そこで、今日はそんな方々のためのおもてなし。

 初めての訪問者の方にまずは読んでいただきたいのが、左のサイドバーに「人気エントリー」としてリストアップしてあるエントリー。「ソフトの仕様書と料理のレシピ」はIT業界の人にはぜひとも読んでいただきたいエントリーだが、「日本語とオブジェクト指向」はそうでない方にも楽しんでいただけると思う。「イノベーションのジレンマ」や「リーダーシップについて」も、ずいぶん前のエントリーにも関わらず、よく読まれるエントリーだ。

 技術系・ビジネス系のエントリー以外にも、「おいしい親子丼を作るコツ」、「ついにおいしい焼き鳥の焼き方をマスター」のような料理に関するエントリー、「プラダを着た悪魔」、「『硫黄島からの手紙』とイラク戦争」のような映画に関するエントリーもあるので、ぜひとも気楽に楽しんでいただきたい。

 ちなみに、右のサイドバーには、私が作ったユーザー参加型のブログパーツ、「本日のひとこと」と「ラーメン大好き」が貼り付けてある。どちらも「次へ」をクリックして他の人たちが投稿した「ことわざ」や「気に入ったラーメン屋さんの情報」を見ることが出来るが、「追加」をクリックして自分でも情報を提供できる。ブログをお持ちの方は、このブログパーツを自分のブログに貼り付けることもできる(タイトルの部分をクリックするとその方法が書いてあるページが表示される)。

 最後に、自分でもブログを書き始めようかと考えている人たちに参考になればと、いくつかエントリーを選んでみた。これがきっかけで、自分でもブログを書いてみようと思う人が一人でも増えてくれれば幸いである。

ブログで「ゆるコミュニケーション」
世界に一つだけのブログ
「ブログは始めてみたいが、何を書いてよいのか分からない」と悩んでいる人のための三冊
就職・転職活動にブログを活用すべき時代が来ている
「なぜブログを書くの」、「もちろん、あなたのためです」
ブログのあるのは良い知らせ


ブクマコメントに「後で読む」と書かれたら負けだと思っている

 こうやってブログを書いていてつくづく思うのは、簡潔で分かりやすい文章を書くことの難しさと大切さ。だらだらと思いついたままに長い文章を書くのは簡単だが、「小粒でピリリと辛い」文章を書くには推敲に推敲を重ねる必要がある。

 特にブログの場合は、最初の1~2段落が勝負。そこで読者をグッと引き込み、飽きてしまう前に要点を手早く効果的に伝えて一気に結びの文章に持って行く。スクロールしなければ読めない部分はまず読んでもらえないと思ったほうが良い。ブクマコメントに「後で読む」と書かれたら負けだ。