時々悪さをする自動車のオートパイロット機能

060419_111655  「オートパイロット」というものをご存知だろうか。ジャンボジェットなどの旅客機に備わった、行き先と高度を指定すればパイロットに代わって自動操縦してくれる機能である。実は私の車にもこの機能が備わっているのだが、時々悪さをするので困っている。

 オートパイロットとは言え、100%自動操縦なわけではない。私の眼と体と、脳みその10%ぐらいを使うので、居眠りをしてしまうわけには行かないのだ。あと、オートパイロットの目的地として設定できるのは「会社」と「家」だけ、という制限付である。

 機能は限定されているが、通勤の途中で脳の90%を使って考え事をすることが出来るだけでもとても重宝している。

 ただ、一つ困るのは、時々勝手にスイッチが入ってしまうこと。週末に妻と買い物に出かけようとしているにもかかわらず思わず会社に向かってしまったり、などの事件は日常茶飯事である。

 今日も、オートパイロットのせいで美容師との約束に15分ぐらい遅れてしまった。彼女の美容室がちょうど会社と家の中間にあるものだから、会社を出発した私を家に帰るものと勘違いして、オートパイロットのスイッチが入ってしまい、気がついた時には家に着いていたのだ。

 遅れた言い訳に、「すいません、オートパイロットのスイッチが勝手に入ってしまって」と説明したのだが、どうも理解してもらえない。一生懸命に説明をしたのだが、「それって、考え事をしながら運転していて、ついうっかり家にまっすぐ帰っちゃったってことですよね」と軽くあしらわれてしまった私である。

 こんな悩みを抱えるのは私だけなのだろうか?他の人の車にはオートパイロットの機能は付いていないのだろうか?


「登録ユーザー数100万人突破!」などという数字が素直に受け取れない私

060413_213235  先月日本に戻った時に小田急線内で見かけた自社広告。一見数字とグラフで説得力があるように書かれているのだが、この文章で使われている「混雑率」の定義:

 ※全体(8両編成)の混雑を100%とした場合

の「混雑」の定義があいまいなのがものすごく気になる。

 8号車が26%、1号車が6%となっている所を見ると、実際に乗っている人の数ではなさそうだ。立っている人の数にしてもおかしい。

 たぶん、小田急線なりの「一両あたりの定員」が定義されており、それを超した人数を各車両で数えて、それを「混雑」と呼んでいるのだろうとは予想できるが、それならちゃんとそう書いて欲しい。

 子供のころはこの手のものを見ると「きっと大人はみんな『混雑率』の定義を知っているんだろうな」など謙虚に世の中を見ていた私だが、大人になってまわりを見ると、結構世の中には定義があやふやなものがあふれているの。定義があいまいでも全然気にしないで使ってしまう人たちがたくさんいるのだ。

 そしてもっと悪いのは、そのあいまいさを利用して数字でウソをつく会社までがあることで、そんなデータに毎日の様にさらされていると、「登録ユーザー数100万人突破!」などという数字を見ても、「登録だけして二度と来ないユーザーも数えているんじゃないのか」などと、どうしても素直に受け取れなくなってしまう私である。

【メモ】 E3関連のエントリーをもう一つ、CNetのブログに追加たのでそちらもよろしく。
 技術指向のSony、ビジネス指向のMicrosoft、ユーザー指向の任天堂


ブロッケン現象ふたたび

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 ラスベガスの滑走路を離れた機内から窓の外を眺めている私の耳に、機長のアナウンスメントが聞こえてきた。「シアトルへの到着予定時刻は午後5時45分、天候はうすぐもり、到着時の気温は…」。

 「到着が夕方っていうことは、北上する飛行機には左上から太陽があたるはず。すると右の窓側の席に座る私には、飛行機の影が雲にうつるところが見えるということだ。ということは…」

 そうである。去年の末に一度目撃して以来(参照)、飛行機に乗るときの楽しみにしているブロッケン現象を観察する大チャンスである。あれ以来、飛行機に乗るときにはできるだけ窓際に座るようにして観察を続けてきたのだが、ブロッケン現象をはっきりと見るには、低い所にある比較的薄い雲に飛行機の影がうつる、という条件が必要らしいことが分かってきたのだ。

 …

 「まもなく、シアトル国際空港に向かって高度を下げ始めます。安全のためにシートベルトをお閉めください」のアナウンスとともに窓の外を見ると、確かに薄い雲がかかっている。目を外の明るさに慣れさせながら飛行機の影を探すと、あった。きれいな虹色の輪が見える。

 あらかじめポケットに忍ばせてあった撮影器具(良い子にまねされては困るので、ここには書けない)を取り出してパチパチと撮影する。「ピロリーン、ピロリーン」と音をたてるのが少し恥ずかしいが、ノイズのある飛行中のジェット機ではそれほど問題にはならない。

 家に帰って撮影した映像をパソコンで吟味する。前回のものよりははるかに良いが、全体に「白とび」してしまっている。今度飛行機に乗るときはちゃんとデジカメを持って行こう。


なぜFカップを持つグラビアアイドルが最近増えたのか、に関する一考察

060403_051019 【注:"Fカップ、グラビアアイドル"でググってこのページにたどり着いた方へ】 このエントリーは、いたってまじめな科学的なテーマに関する考察であり、そういったキーワードから類推されるような画像は掲載していないので、ご了承いただきたい。

 「最近のグラビアアイドルは、胸が大きくなったものだ」と感じているのは私だけでは無いはずだ。80年代なら、CカップやDカップでも十分にグラビアアイドルとしてやっていけたが、今はFカップが当たり前である。いったいどうなっているのであろう。

 一昔前であれば、それを「最近の子供達は戦後の食糧難の時期と比べて良いものを食べているから」と説明できたが、ここ数年の変化はそれでは説明できない。科学うんちくの大好きは私としては、この謎を解明せずにはいられないと考えていたのだが、その謎を解く手がかりを、先日知り合いのアメリカ人二人と食事をしているときに手に入れることができたのでここで披露する。

 レストランでの話題は、シアトル近郊で勢力を伸ばしている Whole Foods という自然食スーパーについてだったのだが、一人が「うちは娘がいるからあそこのミルクしか飲まない」と言うと、もう一人が「うちもそうだ」と言うではないか。

 私が、「いったい何のこと?」と尋ねると、「娘のオッパイがやたらと大きくなるのは困るから」と真面目な顔をして言う。彼によると、普通のスーパーで売っているミルクは、牛に与えたホルモン剤がわずかだが混入しているため、女の子に毎日飲ませると第二次性徴が早くおとずれ、オッパイが必要以上に大きくなるのだと言う。

 私が、「まさか」と言うと、もう一人まで、「サトシは娘がいないから知らないだけだ。ちゃんとした実験データもあるんだ」という。実験データによると、ホルモン剤の混入したミルクを飲む子供の中には、9歳ぐらいから第二次性徴が始まってしまう例があると言う。

 さっそく家に帰って、ネットで調査をすると、確かにそんな実験結果も一部では出ているようだ。代表的なものが、「OCA in Washington Post on Issue of rBGH」。乳牛一頭あたりのミルクの生産量を増やすために投与されるrBGHというホルモンが悪さをしているのでは、と疑問を投げかけている。

 真偽のほどはまだ明らかでは無いようだが、娘を持つ父親としては、できるだけリスクを減らそうという親心なのであろう。「娘が高校生ぐらいになって、『パパ、どうして私の胸は皆みたいに大きくないの』と詰め寄られるかもしれないが、いつかは娘も分かってくれるはずだ」という彼らの言い分は確かに分かる。

 「これでグラビアアイドル達の謎が解けた」と一度は思ったものの、さらに調べると、このrBGHは米国でしか使われておらず、日本のミルクを飲む限りは心配はないようだ。と言うことで、残念ながらこれで全ての疑問が解けたわけではない。もう少し調査の必要がありそうだ。


三日月の絵にツッコミを入れてみる

 少し堅苦しい話題が続いてしまったので、今日は気楽に科学うんちく。今日の標的は「三日月の絵」だ。

 頭が思いっきり理科系な私は、何を見ても科学的に分析してしまうクセが抜けない。例えば、子供の絵本の表紙にこんな絵(引用元へのリンク)を見かけた時。

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 間髪を置かずに、「この絵はおかしい。三日月の暗い部分に星が見えるはずがない。」とツッコミを入れたくなってしまうのだ。昔は相手が子供だろうと誰だろうと、いきなりそんな感想を口に出してしまい、変人扱いされていたのだが、最近は少し気をつけて相手を見てから発言するようにしている。特に早く絵本を読んで欲しくて待っている子供にとっては、表紙の絵が科学的に正しいかどうかなどはどうでも良いことだ、ということぐらい私にも分かってきた。だてに二人の息子の父親はしていない。

 そんな私でも、メルヘンを理解しないわけではない。例えば、こんな絵(引用元へのリンク)を見たとき。

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 さすがの私でも、「月が水に浮くはずがない。人が上に座れるはずがない。」などとは思わない。これはあくまでメルヘンの世界を描いた「絵の遊び」であり、そこに科学を持ち込む必要はないし、期待されてもいない。
 しかしである。たとえメルヘンの世界の三日月だと分かっていたとしても、どうしても許せないタイプの三日月がある。こんなタイプの三日月である(注:当初のエントリーのものとは絵を差し替えてある。詳しくは追記を参照)。

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 人が月に座っているのもかまわないし、向こう側に雲が見えてしまっているのも許す。ただ、どうしても許せないのが、明るい部分が180度以上になってしまっていることだ。三日月の暗い部分は自分自身の影なので、明るい部分が180度を越すことは決してないのだ。 本当の三日月は、こう見える(引用元へのリンク)。

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 絵を描く人からすると、少し誇張して描いた方が構図的にも良いし、座り心地も良さそうだからこうしているのかも知れないが、そもそも百歩譲って座ることを許しているのだから、座り心地が少しぐらい悪いことは我慢していただきたい。

【追記】3番目のイラストに関しては、第三者のものから私がペンで書いたものに差し替えた。例えこんな形のエントリーであったとしても、ツッコミを入れられる側としては愉快ではない場合がある。ユーモアのセンスは人それぞれ異なるので、たとえこちらに悪意がなかろうと相手の気分を害してしまえばこちらの責任である。申し訳ないことをしてしまった。ここでお詫びをする。


シアトルの春一番は、雹(ひょう)とともに

060312_013111 日本では春一番が吹いた(正確には、気象庁が「春一番」と認定するに値する風の強い日があった―気象庁の「春一番」について参照)らしいが、シアトルにもこの時期には強い風が吹く。ただし、英語には「春一番」のような粋な言葉はなく、テレビの天気予報のでは単に「ストーム」と呼ぶだけである。

 この時期のシアトル地方の強い風は積乱雲によって起こされる風なので、相変わらず氷点下に近い気温と、積乱雲で作られる上昇気流の影響で雹(ひょう)が降ることが多い(雹は、湿った空気が冷やされて凝固した氷の粒が上昇気流でもまれているうちに成長してできる―詳しくはwikipedia参照)。

 今年は先週の金曜日の夕方に雹がふった。風流な人ならば、「ガラス窓にあたる雹の音が私には春が窓を叩いているように聞こえる」と言いそうだが、私の頭に最初によぎったのは、「車は、地下駐車場だから大丈夫」である。

 一度だけ外にいるときに激しい雹に降られたことがあるが、その時はゴルフの最中だったので、傘をさしてプレーを続けた。ドライバーやアイアンショットにはそれほどの影響は無かったのだが、グリーン上の雹のお陰でパッティングがあまりにも難しくなってしまい、やむ終えず途中で中断したことを覚えている。

 土曜の朝になって庭をみるとビー球大の雹が溶けずに芝生の上に残っているので、すかさず携帯電話でパチリ。シアトルの春も近い。


はてなの人気エントリーは、ラーメン屋の行列

Ramen  昨日のエントリー、「ブログ用ミニアプリ:ラーメン大好き」を書いているときに、ふと「はてなの人気エントリーは、ラーメン屋の行列に似ている」と思ったので、今日はそれに関するエントリー。

 ラーメン好きのあなたが、たまたま訪れた街(まち)で昼食を一人で食べることになったと仮定しよう。駅前の商店街を歩いていると、二軒のラーメン屋が並んでいる。どちらからも似たような店構えだが、片方には二人しか客が入っておらず、もう一方は満員で三人ほど外に並んでいる。あなたならどちらの店に入るだろうか。

 よほど時間がないときなら別だが、ほとんどの人が客が沢山入っている方の店を選ぶはずだ。これは多くの人が経験則として、「混んでいる店の方が大抵の場合おいしい」ことを知っているからである。自分が住むことになった街であれば、近所のラーメン屋をすべて試した上でどの店が一番うまいかを自分の舌で判断することもできるが、たまたま訪れた街で一回だけ食べるのであれば、その場で得られる情報(=店の混み具合)から判断して、「おいしいと予想できる」店を選ぶのが最善の策である。

 心理学の学者ならば、こういった人間の行動を、「人間は他の人と同じ行動をした方が失敗をしない確率が高いことを本能的に知っている」ゆえの行動であるとでも解説するのであろう。

 私が「はてなの人気エントリー」を使うときの心理状態は、とてもこれに似ている。ネットで流れている情報をチェックしたいが、時間をかけてゆっくりとネットサーフィンをする時間もない。そんな時に「はてなの人気エントリー」にリストされている記事のタイトルだけをスキャンし、面白そうな記事を2~3個拾い読みするのである。そうしている時の私は、見知らぬ街の商店街を歩きながらラーメン屋の混み具合をチェックしている私ととても似ているような気がする。

【追記】現在このブログでは、右のサイドバー上部に貼り付けたミニアプリを使って、皆さんの「お気に入りのラーメン屋さん」情報を集めています。『追加』リンクをクリックし、店の名前、もよりの駅、あなたのコメント(オプション)を入力して『登録』ボタンを押すだけで、誰でも簡単に自分のお気に入りのラーメン屋さんを登録できます。既に投稿済みの店に関する重複投稿も大歓迎なので(それだけ人気があるという証拠)、ぜひとも気楽に投稿してみてください。


DNA マーカー『M122』を持つ人は、お米が大好き!?

Geographic 2ヶ月ほど前に妻が大好きな Good Morning America で Genographic Project の存在を知り、さっそくキットを取り寄せて DNA サンプルを送っておいたのだが、テストの結果をチェックするのをすっかり忘れていたことに今日気が付いた。

 そこで Genographic のサイトに行き、私の DNA サンプルの識別番号を入力すると、結果が表示される(左の図)。私の祖先は、アフリカから中近東を経て、大陸を渡ってきたらしい。

 結果を見たときには、「どうせ日本人は皆同じような結果が出ているのではないか」と思ったのだが、他にもこのテストの結果を公開している日本人のものと比べてみると(参照1参照2参照3)、かなり異なった結果である。

 このプロジェクトは99ドルの手数料(+DNAサンプルを送る時の送料)を払えば誰でも参加できるオープンなプロジェクトである。自分の先祖がどんなルートで日本に来たのか興味がある人にはお勧めである(日本語の説明はこちら)。

 ちなみに、私のDNAに残された祖先の足跡、DNAマーカーは、5つほど見つかったのであるが、特に納得できたのが M122。このサイトの説明によると「M122 は稲作文化とともに広がった」とある。私が「白いご飯」があれほど好きなのは私の持つ M122 のなせる技だったのだ。これからは、皆が「まずビール!」と言うタイミングで、遠慮せずに「まず白いご飯!」と言ってしまおう^^。


冬に、外に雨が降っていても家の中がとても乾燥しているのはなぜ?

051205_013302 シアトルの冬は東京とは違って、雨や雪の日が多いのだが、それでも家の中は常に乾燥している。加湿器のスイッチを入れずに眠ると、朝になると喉がカラカラになってしまう。

 今日の朝、「どうして外はあんなに湿っているのに、家の中はこんなに乾燥しているの?」と妻が質問して来た。もっともな質問である。そこで、今日は久々の「科学うんちく」。

 我々が普段使っている「湿度」とは、「相対湿度」と呼ばれるもので、空気中の水蒸気量を飽和水蒸気量(空気が含むことの出来る水蒸気量)で割ったものである。これは、ものが乾きやすいとか乾きにくいとかいう、我々の生活実感を最も的確に表わす数値として広く使われている。

 この飽和水蒸気量というのは、一定ではなく、温度の上昇とともに増える、という性質を持っている(参照)。0℃では1立方メートルあたり4.8グラムの水蒸気しか含むことが出来ないのだが、それが20℃だと17.2グラムまで含むことができるのである。

 これは、外気温が0℃で湿度が80%あった場合(1立方メートルあたり3.84グラムの水蒸気)、それをそのまま室内に取り込んで暖房機で20℃まで暖めると、(空気に含まれた水蒸気量は同じく1立方メートルあたり3.84グラムなのに)湿度は22%に下がる、ということを意味している。つまり、20℃での飽和水蒸気量が0℃の時よりも高いために、「同じ量の水蒸気を含む空気でありながら、空気が温められた室内の方が、相対的にものが乾きやすい状態になる」のである。

 昔のガスストーブや石油ストーブは、ガスや石油が燃焼する際に(二酸化炭素と同時に)少しは水蒸気を室内に排出していたので、ある程度湿度の低下は抑えられていたが、今の時代の暖房機は単に空気を暖めるだけなので、極端に湿度が低下することになるのである。

 ゆえに加湿器が売れることになるのだが、それならば最初から加湿機能付きの暖房機を作ってくれれば良い、と私は思うのだがどうだろうか。水道工事が入るので少し大掛かりだが、新築のマンションであればそれほど工費をかけずに実現できるはずである。「AIリモコン」や「カオスセンサー」なんかよりよっぽど実用的である。


Google Map で任意の場所の緯度と経度を知る方法

051202_045437  6月に書いた「Google Map API で早速遊んでみた」というエントリーには、沢山の人にトラックバックをいただいた。今日も、みじさんという方からトラックバックをいただいたのだが(参照)、そこにこんなことが書いてあったのに着目。

 ただ、座標の計算がめんどくさい・・・。国土地理院の緯度、経度検索サイトで測って、さらにそれを10進法に直す手間がめんどくさい・・・。もっと楽な方法はないのだろうか・・・。皆さん、やっぱり計算されてるのかしら?

 こんな質問をいただくと、とても嬉しくなってしまうのが私の性分である(質問者が女性だから妙に親切なわけではないので、決して誤解はしないように^^;)。

 では、東京駅を例にとって、緯度と軽度を求める手順を示そう。

1.ブラウザーでGoogle Mapのページを開く。[左のリンクをクリックすると、別ウィンドウが開く。]

2.そのページの「検索」というボタンの左側のテキストボックスに、"東京駅"とタイプして検索ボタンを押す。[東京駅を中心にした拡大地図が表示される。]

3.次に、(これが少し難しいのだが)中心に表示されているマーカー(小さな一つ目お化けのようなもの)の根元をダブルクリック(すばやく2回クリック)する。[地図が少しだけスクロールする。]

4.画面の右上の方にある「このページのリンク」というリンクをクリックする。[ブラウザーの画面が再描画され、ほぼ同じものが表示される。]

5.ここで、ブラウザーのアドレスバーに表示されている、URLに着目する。そこに、"&ll=35.681361,139.766082&" のようなテキストが含まれている。この"ll=" と "&" に挟まれた数字が緯度と経度。[この場合、緯度=北緯35.681361度、経度=東経139.766082度となる。]

 ステップ3のダブルクリックが少し難しいのと、ステップ5のアドレスバーから数字を抜き出す部分が少し手間取るかも知れないが、パソコン初心者の人にも出来る作業なので、ぜひとも試して欲しい。ステップ1で"東京駅"とタイプする代わりに、"東京都世田谷区宮坂1丁目"などと住所を入力しても、"赤坂プリンスホテル"と建物の名前を入力しても良いし、マップをスクロールしたり、ズームしながら目的の場所を探しても良い(その場合はマーカーは表示されないが、気にせずに目的のものをダブルクリックすれば良い)。